January 30, 2005

上々のスタート

flag2日本代表はカザフスタンに4-0で快勝しました。得点は玉田×2、三都主、松田(代表初得点)。ボール保持率日本62.3%:カザフ37.3%。

よかったですね!フィジカルコンディション、メンタルともに上々の出来。とにかくまずは試合勘を取り戻すことが目的の試合でしたから、怪我人もなく、4点とって快勝というのは、なかなか良いスタートといえるのではないでしょうか。

個人的に特に良かったと思ったのは、中盤のプレスですね。やはりドイツ戦で得た課題(1)(2)を、自分たちで消化しようと選手が取り組んだのでしょうか。これほど前半からアグレッシブに追い回す日本代表の姿を見るのは、久しぶりな気がしました。

また、それも一人で行くのではなく、後ろも連携が取れていて、そこにスペースを与えてしまうことが、明らかに減ってきていました。これは、大胆なラインコントロールをする松田が入った上に、慣熟のための試合ですからわざと上がり目で試合をしてみたせいでしょうか。彼が3バックから出て、早めにプレスしに行く姿も目に付きました。本当に勝負のかかった試合ではどうするかはわからないですが、今回はそこは良くできていました。

kazaf1選手の意識の高さが良く出ているなと思ったのは、ボールを失った選手が自分で激しく取り返しに行くところ。「アリバイ守備」がいなかったですね。他の選手も、一人がディレイした上でもう一人が激しく当たる、ということができていました。やはり話し合う時間でできると、選手同士の連携も深まり、「国内組」だけでもこういう試合ができるんですね。

攻撃面では、加地が良かったですね!ドイツ戦でも何度か見せていましたが、思い切りの良い上がり、上がった上での切り返し、そこからのクロス。カザフDFがややふがいなかったとは言え、どれも期待を持たせるものでした。これからが楽しみですね。

kazaf2ドイツ戦の教訓(?)がもうひとつ生きているなと思ったのが、組み立てでのワンタッチのパスが増えてきたこと。三都主も、自ら「心がけた」と言うようにワンタッチのプレーを増やしたりしていましたね。それも、受けられる位置に周りが動いているからできるのであって、合宿の成果が出ているのでしょう。

私が個人的に注目していた小笠原は、前半は守備に貢献するのがめだっていましたね。この練習の成果か、先制後はDFからのロングボールを左右のスペースに走るFWにあわせるという攻撃も多くて、前半はなかなか小笠原の良いところが出ませんでした。

また、ボランチ二人もボールを持つと下げてしまうことが多く、なかなか前を向くことが少ない。後半終了間際の、小笠原がトップ下でワンタッチで玉田にフリックを流したプレーの前のパスは、三都主からのもの。ああいうボールが小笠原に入ることが少なかった。攻撃のリズムを作るためには、ボランチからそういうボールがもっと供給される必要があります。二人のちょっとそこが物足りないところでした。

そこをジーコも感じたのか、福西がやや痛んだこともあり、後半頭から阿部を投入します。後ろからのゲームメイクは阿部にさせて、小笠原を押し上げようという意図ではないでしょうか。それが見事に決まったのは4点目。阿部のすばらしい「ラス前パス」が、すすっとDFライン前に侵入してフリーになった小笠原に通って、小笠原が前を向いて、チェックしにきたカザフスタンDFによってできたラインの乱れをついて玉田にパス、ゴール!

ogasa3阿部はああいうパスが得意な選手です。周りが見えているから、フリーになる動きを見逃さない。グラウンダーでするするーっと伸びるパスの質がよく、パススピードも十分、コースも的確だから、インターセプトされない。阿部もボランチの競争に割って入れてほしいですね。他の選手と持ち味は違うけれど、小野や稲本がいない時にも、小笠原が下がってゲームメイクをするのではないカタチを、彼は作れます。

そして、ついに大黒がデビューしましたね!得点はありませんでしたけど、右サイドでキープして加地に出したパスのコースが敵から見ると「イヤーな感じ」のコースで、非凡なものを感じさせました。こうやってチームに慣れたら、次はシリア戦でゴールをぜひ決めてほしいです。

ジーコには、この日の試合を見て、海外組をどうするかという、うれしい悩みが増えましたね。

練習で話し合い、連携を作れる国内組を中心に、コンディションの良い海外組を少し組み合わせる程度で試合をしてほしいと、私は昨年からずっと思ってきました。今回はやはり、話し合う時間の取れた国内組が、いいところを見せましたね。これに、コンディションのいい選手をトッピングして、北朝鮮戦に臨むことになるでしょうか。ジーコ監督もそうしてくれるみたいです。

ただ、昨年と違って、帰国した選手のコンディションや、実際に試合に出て貢献できるのか、活躍できるのかという部分をよりシビアに判断したい。試合勘などの問題も含めて、パフォーマンスに影響がないと思われる選手を選んでいきたい

良いことだと思います。次は2月2日(水)のシリア戦。良い準備をしてほしいですね。

それではまた。

01:31 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(2)|

December 17, 2004

明日につながるサッカー

germanこれまで一度も対戦したことのないサッカー大国ドイツ。初めての対戦は0-3の敗北に終わりました(写真はドイツサポーター越しに見える日本代表巨大ユニフォーム・・・のはず)。

ところで、今日のドイツは「ドイツらしかった」でしょうか?

スタジアムで観戦してまいりました。寒かったです(笑)。そして、冒頭の疑問がよぎりました。いわゆる根性やゲルマンスピリッツ、走り回る体力サッカー、フィジカルの優位性を押し出すサッカー(まあステレオタイプな見方すぎますけどね)、そういうものを感じました?

最近のドイツが全体としてそういう方向にない、と言うことなのだと思うのですが、それにしてもクローゼのヘッドでの得点がない、ということが、何かを示しているような感じがします。もっと単純に放り込まれた方が、日本としてはイヤだったんじゃないでしょうか。

慣れ親しんだ得意なやり方をしているのではない。昨日のドイツは・・・「先を見据えてこれをやってるんだ」・・・とでも言うようなものを、すごく感じたんですね。いわば「明日のために今日を使う」ということでしょうか。先日のシンガポールにも(レベルこそ違え)似たものを感じました。私たちよりも先を行くドイツでも、EUROの成績を受けて、さらに明日のために努力をしているんですね。うかうかしていられませんね。

ドイツはロングボールは少なく、まあぽんぽんとダイレクトでよくつなぐこと。ダイレクトでパスをはたけるところへ選手が必ず動いているんですね。なんとも組織的な攻撃です。ただ、ドイツは3トップで来ました。しかも両サイドバックが新顔。こういう場合、連携ができていないとサイドが渋滞します。それもあり、あんまりサイド攻撃が機能していないように見えました。ぽんぽんとつなぐ割に、それほどサイドをえぐるわけではない。

german2そして、かつてのドイツらしくなかったところといえば、もう一つ、やたらとコンパクト志向のディフェンスライン。妙に4バックを高く上げてみて、コンパクトフィールドでプレスをかけてみて、その中でダイレクトでパスまわしてみて。カチッ、カチッと音がするようなサッカー。難しいことをしているわけじゃない、ただ正確にやっているだけ、そして正しいことをやっているだけ。動くべきスペースに動いて、そこへパスをダイレクトで送り込む。それだけ。まあ正確だけど、個のファンタジーではないって言う意味ではドイツっぽいと言えるでしょうか(笑)。

前半はいろいろな要因が重なって(ゴールの中からのクリアが何度も!アジアカップを思い出しましたね!)、0-0で終えられました。

後半は楢崎のファンブルでの1点目が、不運だったともいえるでしょう。そこから、ドイツがペースダウンしたこともあって、日本はまあまあ攻めに出て、相手陣内でプレーすることも増えていきましたね。しかし、もちろんそうなるとカウンターを食らう危険も増えるわけで、2点目、3点目ともカウンターから。日本のDF、中盤の戻りの遅さ、カバーすべきスペースの共通意識の薄さが出てしまいましたね。まあ、急増のDFラインですからこんなものでしょう。

日本の攻撃は、これが意外と「飛び出し」や「走りこみ」はありましたね。で、ちょっと「ためた」(例えば)小笠原からそこへパスが通ってチャンスになったりしている。まさにプチ・ブラジルテイストとでもいうか。じっくりボールをまわして、隙ができたら「感じあって」そこをつくという。まあブラジルほどの個人技、決定力がないというだけ。それでも思ったよりもちょっとチャンスの数は多かったと思います。

この、コンパクトフィールドでダイレクトのパスをつなぐ現代欧州スタイルのドイツと、一人一人がちょっと持って、それを感じて周りが動き出す、ブラジルスタイルの日本の対比は、なんとも興味深いものでした。数年前は日本が今日のドイツのようなサッカーの方向を志向していただけに、なおさらコントラストがくっきりしましたね。

もう一つの別のポイントは「明日のために今日を使っている」ドイツ、というところでしょうか。こちらは、日本もコントラストを描くのではなくて、是非同じく「今日の試合を明日につなげる」ようにして欲しいですね。

まずは第1弾の雑感でした。またビデオを見直して、詳しいことを後日に書きます。

それではまた。

02:02 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(4)|

June 04, 2004

時間が取れるか取れないか

大住さんは「見守り派」になったのですね。

こちらの方は相変わらずですが(笑)。

私も今回の遠征、ジーコ監督は非常にいい仕事をしたと思います。武藤さんも書かれているように、イングランド戦は日本代表史に残るいい試合でした。また、ああいう前半押されている展開では「一回ポゼッションして、そこから攻撃を組み立てる」というやりかたが、ペースを握りなおす上で効果があったことも確かです。

私も「誰がいつ動き出すかが自由なサッカーでは、組織的な守備をする強豪から点が取れないのではないか」と思っていましたが、大住さんが言うように、動き出しを含めたカタチの練習を増やしていることでポゼッションから縦への以降がスムースになっているようで、「それでも点は取れる」ということに変わってきましたね。

アイスランド戦では、中村が語るように彼がやや下がり気味で、小野や稲本からのミドルパスでボールの引き出しの上手い久保や玉田が生きる、ダイレクトプレーが多かったですね。イングランド戦の後半では、まさにジーコのやりたいであろう横へボールを動かしながら、サイドやFWの動き出しにあわせて縦に入れる、というポゼッションスタイルがイングランド相手でもかなり機能していました。素晴らしいことだったと思います。

ところで大住さんは練習内容の変化に注目していますが、私は、「特定の選手に大きすぎる役割をあたえることを止める」「海外組の無条件起用を止める」などのやり方の変化があったことも、チェコ戦からこの遠征に至る過程でチームが一つになるのに、大きく役立ったと思います。チェコ戦後のサカダイの川原氏のレポートにあるとおりですね。さらには、「自主性を尊重するならそれに向いた選手を多く入れたほうがいい」と私は思っていたのですが、ここに来てそういう選手が有効に機能し始めた部分もあるでしょう。

さて、ジーコ監督は「時間があれば」よい内容のサッカーを見せることができることを証明しました。その良い内容のサッカーが、W杯ベスト8を目指すのになかなか希望の持てるものであることも(ただし、厳しいプレスにさらされたときにそれができるかは、まだ不明ですね)。しかし、これはさかのぼって言えば、コンフェデ杯フランス戦でも見えたことではないでしょうか?

私はまさにそのコンフェデ杯で「不支持」を決めたのですが、それは、ジーコ監督の「選手の話し合いに任せるサッカー」では、一試合二試合いいサッカーをしたとしても、「今回のようにみんなで話し合う時間があればいい。でも、そうでない場合や新しいメンバーが入ってきた時に、意見のすリ合わせが十分にできない恐れがある。」(コンフェデ杯後選手談話・サッカーマガジン誌)という問題点があると考えたからです。

ジーコ監督のやり方では、「時間が取れないことがわかっている」最終予選での数試合で、大きく不安が残る。私はそう思いました。そして実際、時間が取れなかったオマーン戦、シンガポール戦では、コンフェデ杯での良い内容は影も形も見られませんでした(私は1次予選はかけらも心配していなかったのですが)。

それは、単に時間が取れなかっただけではなく、わざわざ高熱があった選手を先発させたり、コンディション、試合勘に関係なく海外組を強行起用したり、特定の選手に大きすぎる役割をあたえたり、それによって選手のモチベーション・コントロールに失敗したり、などなどによるものでした。こういったとんでもない「悪手」さえ打たなければ、あれほど1次予選で苦戦することはなかったと私は思います。

その「悪手」の部分は、さまざまな外的要因により、チェコ戦ではある程度改善されていたのですが、私は「ジーコ監督の哲学では、それが継続する可能性は低い」と思っていました。しかし、イングランド遠征でもその改善は継続し、また小野を中心とした新しい一体感もチームに生まれているようです。1次予選の時に感じられた、「このチームは危険な状態にある」というところからは、今では完全に脱していると言えるでしょう。

私はオマーン戦後、「不支持」から「積極的に解任すべし」と考えを変えました。それはこのチームマネジメント上の「悪手」があまりにも酷く、さらにジーコ監督がそれに無自覚であったように見えたためです。このままではこれが(オマーンよりもさらに強い敵を相手にしなくてはならない)最終予選でも繰り返される。それは恐ろしすぎる。しかし、その最悪の部分はさすがに改善されました。

とはいうものの、ジーコ監督の「選手の話し合いに任せる」やりかたが、「みんなで話合う時間があればいい。でも、そうでない場合や新しいメンバーが入ってきた時に、意見のすリ合わせが十分にできない恐れがある」という問題点を抱え、それがまた「時間が取れないことがわかっている」アジア最終予選で表面化する、という危険は依然残っていると思います。

コンフェデ杯で一回できたベースは、なぜオマーン戦で機能しなかったのか?それは今後、もう繰り返されることはないのか?

それを確認することは、今後は(オフィシャルAマッチデーのため)時間が取れるアジア1次予選ではもう訪れないでしょう。チーム状態がよければ、アジア1次予選は「大勝の連続」だと私は思います。そうなると、「多少チーム状態が悪くても、アジアを圧倒できる『地力』があるかどうか」を、アジアカップを見て判断することになるでしょうか。

このなかなかに魅力的で強いチームを作り上げたジーコ監督、そしてこのチームが、アジアの強豪を相手に中国の地で、どのような戦いを見せるか。実は私はそれがかなり楽しみになってきています(笑)。ただし、ジーコ監督がもうあのようなチームマネジメント上の「悪手」を打たなければ、のことなんですが。

それにしても稲本が心配ですね。それではまた。

10:52 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(7)|

June 02, 2004

俊輔は目覚めるか?

稲本大丈夫でしょうか?心配です。

それにしても、日本、おっしい~!!!!

前半の序盤は、どうなることかと思いましたね。日本よりも個人能力の高い選手たちが、日本よりも組織的にやっている。そうするとああいうオートマティックなパス回しからの攻撃になる。イングランドを見ていると、バックパスがけして消極的なプレーではないことがわかります。戻された選手が常に攻撃へのパスコースを見ているからですね。

それにしても、前半は日本が敵選手をフリーにしすぎでした。バイタルエリアや右サイドでベッカムをフリーにしたらだめだよー(笑)。ちょっとポジショニングのバランスが悪すぎでしたね。後半に向けて修正できたのはよかったですが。そして、敵のプレーにもだんだん慣れてきて、さらにはハーフタイムでの(おそらくは)「もっと積極的にプレスしろ」という指示が効いたのか、後半はむしろ押し気味といっても良かったぐらいですね!

特に後半、日本のボールポゼッションが上がったのが大きな収穫でしょう。得点もその流れの中から。むしろイングランドがカウンター気味になっていたくらいです。イングランドのDFラインの押上げがほとんどなくなっていたのが、ちょっと気になりますが・・・。あまりコンパクトではないフィールドで、日本のショートパスの連続がずいぶんと生きましたね。俊輔も、その中で持ち味を発揮し始めていました。

この欧州遠征は、インド戦へ向けてよい準備ができたといってもいいのではないでしょうか。

ところで、アシストした三都主へのスルーパスは、俊輔でしたね♪「イメージ」を徐々に取り戻しつつあるといってもいいかもしれませんね。これで試合勘を戻して行ってくれれば、これからに向けてとてもよいことなのですが・・・。

それにしても、ベッカムの「プレーする前のプレー」、俊輔にも真似して欲しいんだよなあ。さかんに首を振って、スペースを見つけて、敵の目を盗んですっと動く。ボールを受けても、簡単にはたいたら、きゅっと走る。彼のようなキックを持った選手がそれをやって、半瞬フリーになるとそれはもうFKと同じ。そういうプレーをすると、もうすごく自分が生きるんだけどなあ。今日同じピッチに立って、それを感じてくれたら何よりなのですけどね。

眠いのでさすがに(笑)詳しいことはまた後ほど。

それではまた。

06:25 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(4)|

May 31, 2004

日本の明後日はどっちだ?

勝ちましたね!

試合中にアナウンサーも行っていたように、欧州で試合をすると代理人が見ている可能性も高いと思います。ここでいいプレーを見せつけておくと・・・と期待してしまいますね。久保や玉田、本山やオガサなんかにオファーが殺到したりしないかな(笑)。

さて、試合内容ですが、前半の小野と稲本からのミドル、ロングパスで動き出しのいい久保と玉田を走らせる戦い方は、チェコ戦からの継続でもありますが、よかったですね。

1点目は小野のパスが敵に引っかかってふわっと久保の前に落ち、久保が落ち着いてループ気味に決めたもの。2点目は、やはり小野から、アウトにかけたミドルパスがぴたっと久保の前へ。その他にも、ボランチやDFからのロングパスが増え、それが攻撃を活性化していました。中澤や坪井の攻撃参加も目立っていましたね。

---久保----玉田---
------中村------
三都主---------加地
---小野----稲本---
--中澤--宮本--坪井--
------楢崎------

それが4-4-2にした後半は消えてしまって、10メートルくらいのショートパスの連続ばっかりになってしまったのは残念でした。

---鈴木----柳沢---
--本山-----小笠原--
---遠藤----福西---
三都主-宮本--中澤--加地
------楢崎------

ただ前半も、まだ中村選手は試合勘を取り戻せていない感がありましたね。彼を経由する攻めが割と少ない。それが逆に、スピーディーなダイレクトプレーにつながっていたのは、皮肉でしたが。中村選手も動き回って何とかボールに触ろうとするところはいいのですが、一回受けてはたいた後、藤田選手がやるように「きゅっ!」とスペースへ向けて走って欲しい。それができれば、スペースを作ってまわりも助かるし、彼自身も楽になると思うのですけどね。

後半4-4-2では、やはり預けどころが多いせいか、ダイレクトよりもポゼッションが多くなるようです。攻めに出てきていたアイスランドには、それでもだいぶんチャンスを作れ、ヤナギの外しが目立ってしまいました(笑)。動きとかは悪くないんだけどなあ・・・。後半は敵がだいぶんスペースをくれたので、前半のようなダイレクトプレーができるともっとよかったと思います。4-4-2だとポゼッションしてしまう・・・身についたクセ、とでもいうのでしょうか(笑)。

また、後半からアイスランドにペースを握られる時間が続き、決定的チャンスもいくつか作られましたね。まあ、選手を大幅に変えたせいもあるのでしょうけれども、やはり4-4-2の左サイドの守備には難しさがあるようです。そういえば、センターの宮本と中澤は4バックで組むのは初めてですね?このように親善試合で組み合わせを試しておくのはよいことと思います。

フォーメーションを二つ試し、選手も多く入れ替え、こういう親善試合としては意義のある戦いにできたのではないでしょうか。私としては、やはりスピーディーなダイレクトプレーを志向出来る、前半の戦いぶりがよいのではないかと思います。後半のようなポゼッション主体の戦い方ですと、今日の後半のアイスランドのような、攻めてきてくれる敵にはいいのですが、ひいて守る敵にはどうなのか、という疑問が残りますしね。

しかし久保&小野はスゴイ!

グジョンセンは、欧州の有名選手がときどきかかる「俺が何とかしてやる症候群」に罹患していたのでしょうか?(笑)後半途中、カウンターのチャンスで動き出さずにハーフラインあたりで待っていて、ボールをもらうと4人ぐらい抜いてドリブルして行ったのは圧巻でした。ただ持ちすぎて最後は取られてしまいましたけどね。興味深いシーンでした。

そうそう、宮本も言っているように、アイスランドにはそれほど高さの脅威は感じなかったのですけど、私だけ?(笑)

今週は代表戦ラッシュで、中一日でもうすぐvsイングランド戦ですね。3-5-2-でいくのか4-4-2にするのか。どれだけの選手を連続起用するのか(後半休ませた選手の先発はありそうです)。この「よい流れ」はキープできるのか。楽しみですね。

それではまた。

02:26 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(3)|

May 30, 2004

アイスランド戦前

私事で忙しく、なかなか更新ができなくてすみません。

気がついたらもうアイスランド戦ですね。録画で放送の予定なので、試合を見たあとの感想を書けるのは相当遅くなりそうです。

さて、そのアイスランドですが、有名な選手としてはチェルシーに所属のグジョンセンがいますね。名前のほとんどがションという語尾(笑)の代表メンバーの多くが、イングランドやスウェーデンで働いているようです。代表としてはFIFAランキングで56位、ジャマイカよりもちょっと下、というあたりでしょうか。ちなみにカタールが57位、タイが59位につけています。まあ、それほど信頼できるランキングでもないことは皆さんもご存知のとおりですから、あくまでも参考程度ですが。

ひるがえって日本のほうは、なんとも興味深いことになって来ています。「まず、東欧遠征の時は、選手が一番慣れているやり方という考え方で3バックをやりました。それで比較的スムーズに流れたので、今回もやろうと思っています。」という理由で、3-5-2で戦うようですが、DFセットは宮本、中澤、坪井という東アジア選手権仕様になりそうです。

また当初は右アウトサイドに藤田、という報道もあったのですが、ひざの状態が思わしくなく、加地で行くことに。「本人が出たい、出られると言っている」ということで、右ひざ故障の久保は試合に出ることに。そして、トップ下には中村選手が(久しぶりに?)抜擢されました。

ところで、今回中村選手をいわゆる「司令塔」に抜擢するというジーコ監督の「He needs play. He needs game」という考え方は、これは私は理解できます。まさに少し前にJ-KETにも書いたのですが、今の中村選手はプレーすることを強烈に、強烈に必要としていると思います。継続してプレーしていないため、今の彼はイマジネーションもわかなくなってしまっている。

 28日午後に行われた今遠征初の紅白戦。左内転筋痛から復帰し、レギュラー組の単独トップ下でプレーした中村は精彩を欠いた。ボールを持ってから長く考え、流れを止め、奪われてはカウンターを食らった。(サンスポ記事)

しかし、トルシェも「最終予選でポイントになるのは中村だ」と言うように、彼の左足は日本の貴重な財産ですし、さまざまな要因で不遇なシーズンを過ごした後でもあります。ここで彼の奮起と、チェコ戦でいい雰囲気ができ始めた代表への定着に、この親善試合シリーズをあてることは、私は一定の理解をできることだと思います。

これから代表戦(イングランド遠征~インド戦~キリンカップ~アジアカップ)で継続してプレーができれば、そこでイメージを取り戻すこともできるかもしれません。重要な1次予選で、長いこと試合から離れていた選手をいきなり使うようなチーム・マネジメントははっきり間違っていると思いますが、このように親善試合で徐々に慣らしていくのはよいことと思います。ただし、それをモノにできるかは本人の問題でしょうけれども。

チェコ戦でできたバランスに「俊輔」をいかに組み込むか。それができれば、今回の遠征も非常に意義深いものになるでしょうね。楽しみです。

最後になりましたが、高原選手は本当に心配ですね。「代表にとって残念」とか、「日本サッカーにとってどう」とかいうよりも前に、一人の人としての、高原がたいへん心配です。気はあせるでしょうけれども、じっくりと療養して欲しい。そして一日も早く、全快して欲しいものだと思えてなりません。

それではまた。

04:27 PM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(0)|

May 27, 2004

イングランド遠征~インド戦 楽観論

五輪代表vsトルコ選抜戦は仕事で見れませんでした。各所の論調を見ると、いい強化になりそうな試合だったようで、仕事の時間の読みを間違えて録画の予約もしていなかったのが悔やまれます。

それはさておき、ケガの久保も含めて欧州に旅立った日本代表ですが、ジーコ監督は「なるべく多くの選手を使いたい」「久保は無理させない」と語っているようで、これもよい強化になるといいですね。日曜、火曜と「中一日」での試合ですから、親善試合で無理させる意味があまりないことを考えると、選手を全部取り替えた、2チームが試合をするようにしてもいいくらいでしょう。

---高原----玉田---
------藤田------
三都主---------加地
---小野----稲本---
--中澤--宮本--坪井--
------楢崎------

---鈴木----柳沢---
--中村-----小笠原--
---遠藤----福西---
三浦淳-宮本--中澤--加地
------川口------

こんな感じでしょうか?上はチェコ戦の流れを組んだ3バック、下はこれまでの4バックですね。(久保はケガの経過を見て、あとの試合にだけ起用すると仮定してみます)。

(追加訂正:サンスポによると、初日の練習での3バックは東アジア選手権のメンツだったようですね。そうすると、イングランド戦で急に田中誠の4バックを試すとは考えにくいなあ・・・イングランド戦も3バックなのでしょうか?) 

(追加訂正その2:久保はインド戦をにらんで2戦とも出場回避の可能性が高いようです。その場合は、鈴木が2戦目のFWに入るかな?)

選手の2試合連続起用をないものとして考えると、いろいろと初めての組み合わせとかも出てきますが・・・ジーコ監督がこの2試合どういうメンバーを組んでくるか、ちょっと予想がつきにくいだけに興味深いですね。

私は、ジーコジャパンの特徴は「選手が話し合いでチームを作る」ところだと考えています。チェコ戦もそうでしたが、イングランド遠征も「選手が話し合いでチームを作る」時間がしっかり取れます。ヒデがいなくても、チェコ戦の(おそらく)藤田や田中誠を中心とした話し合いの輪、そこで話し合った約束事は維持でき、さらに発展させることもできるでしょう。さすがにイングランドは強豪ですから勝てるかどうかは分かりませんが、チェコ戦からできたこの流れが維持できれば、遠征は実りの多いものになるのではないかと思います。

そしてその先のホームでのインド戦、これも「話し合いの時間」の取れた後、その続きとして、また海外組もリーグ戦が終わっており、ずっと一緒合宿をしたあと戦うことができます。これはジーコジャパンにとって非常に大きなことですね。さらに言えば、インドはオマーンに5-1で負けたチームです。今年始めの私の予想、「大勝に次ぐ大勝」がそろそろあたりはじめるのではないかな(笑)、と思っています。

ジーコ監督の手法では、コンフェデでもそうでしたが、「選手が話し合いでチームを作る」時間が取れれば、なかなか機能するチームを作れるものだと思います。しかし、このやり方の問題は、

今回(コンフェデ杯)のようにみんなで話合う時間があればいい。でも、そうでない場合や新しいメンバーが入ってきた時に、意見のすリ合わせが十分にできない恐れがある。ディフェンスだけは感覚でできないから(サッカーマガジン誌/コンフェデ杯後 選手談話)

というところにあったわけです。これがまさに、国際Aマッチデーでありながら、Fixed dates for Friendly matchesであったために海外組の合流が遅れた、オマーン戦、シンガポール戦で噴出したのですね(熱のある選手とか、試合勘の鈍っていた選手、暑熱馴化の不備などの問題点はもちろんですが)。

これからしばらく続く「時間の取れる1次予選」は、チェコ戦でできた流れを継続できさえすれば、私は心配する必要はないと思っています。しかし、今年と同じようにとびとびの国際Aマッチデーに行われる来年の最終予選で、時間がない試合がいくつかあった時には、オマーンやシンガポールよりも強い国を相手に、同じ問題が噴出する可能性が高いわけです。

私がこのようにチーム・マネージメントにこだわるようになったのは、この予選の方式、「2年を通じて、国際Aマッチデーにとびとびに行われる」が決定して、「それを勝ち抜いていくには、チーム・マネジメントが非常に重要になるだろう」と考えたからなのです。

「1次予選は心配いらないが、最終予選や本大会のことを考えると、チームマネジメントのつたないジーコ監督には退任して欲しい」

これが昨年来の私の主張でした。オマーン戦、シンガポール戦では最初の部分の予想がみごとに外れてしまいましたが、これからの「時間の取れる」1次予選は、ようやく(笑)その予想通りになってくるのではないでしょうか。しかし、それでも最終予選や本大会のことを考えると、ジーコ監督のチーム作り、チームマネージメント、モチベーションコントロールの能力などには問題が大きい。私はそう思っています。

それではまた。

02:07 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(1)|

May 02, 2004

チェコ戦のうらはら

チェコ戦は選手の頑張りが目を引く試合でした。選手のモチベーションが非常に高く見えましたね。これはジーコ監督のモチベーション・コントロールを評価するべきなのでしょうか。

もちろん私も、チェコ戦での選手の頑張りが「ジーコジャパンとして」できた、ということを無視するつもりはありません。

しかし同時に、「強豪相手に守れってカウンターでよい」という試合では、選手のメンタルが一つになることはけっこう多いです。例えば加茂監督時代の、アンブロカップ、キリンカップvsユーゴ戦などは選手のモチベーションが非常に高く見えた試合でした。ですが、加茂監督のモチベーションコントロール能力はけして高いものではなかった、と私は思っています。結局、最終予選で低調になると、そこから回復することはできませんでしたね。この事例は、ベースとなるモチベーション・コントロール能力がいかに重要か、を示していると思います。

トルシェ時代のハッサンやイタリア戦も同じことでしょう。ハッサンのフランス戦などの、「チャレンジャーとして」臨める試合は、選手がほっといてもモチベーションを上げていける。むしろ難しいのはその後のジャマイカ戦など、「受けて立つ」立場になった時でしょうね。そこでどうメンタルを作っていけるかも、非常に重要なのだと思います。

また、チェコ戦ではこれまでの選手のメンタルを阻害してきたいくつかの(そしてジーコ監督は頑迷にそれを変えなかった)ことが、辞退などにより変わっていた、ということも大きく作用していることは間違いないと思います。

同じことがこれからもできるのか?

そこが問題ですね。確かに、これでジーコ監督が

「コンディションの悪い海外組を無理やり使うより、合宿で連携を確認した国内組を中心に、一人かニ人コンディションの良い海外組を入れる程度」

というチーム作りのほうがよいのだ、ということついに気づき、それをこれからも引き続き行える、という可能性がないわけではありません。そうであれば、彼に対する批判のうちの大きな部分が、ジーコの変化により改善されるということになるでしょう。それをイングランド遠征まで見てみよう、という意見は根拠があると思います。

しかし私は、これまでのジーコ監督を見てきてその可能性は低い、と判断していますし、また私の「即刻」論は次の監督に時間を与えたい、ということなので、これも変わりません。ただ、現実問題「即刻」は難しくなったと思いますけどね(笑)。イングランド遠征、アジアカップまでは、見ていくことになるでしょう。

今回ジーコ監督を褒める点としては、
「海外組と国内組をバランスよく配したこと」
「コンディションの良い選手を多くピッチ上に送り出したこと」
「それによってこれまでメンタルの阻害になっていた要因を取り除いたこと」
「特定の選手に大きすぎる役割(ヒデのキャプテン、中村の10番など)を与える
(=ヒエラルキーを作る)のを、(少なくとも今回は)止めたこと」
「起用する選手のタイプ、組み合わせが的確であったこと(玉田、藤田などの動く選手と、小野の配球と)」
と言ったところがあるでしょうか。

しかし、これは「これまで」のジーコ監督の批判されるべきところとうらはらであるといえます。つまり従来の私たちの主張、

「間違ったチーム作りにより、オマーン戦やシンガポール戦のような試合をしてしまった。最初から
1)コンディションを重視して選考
2)合宿で連携を作れる国内組に、コンディションの良い海外組を少し組み合わせる
3)チーム内にヒエラルキーを作らない
4)「黄金」4人組ではなく、動き回れるタイプの選手を組み合わせる
というチーム作りをしていれば、オマーンやシンガポールにあのような苦戦をすることはなかった」

ちょうどひっくり返した形となったわけです。そしてそれは少なくとも試合開始時点では、「ジーコが考えを変えた」からできたことではなく、ケガによる辞退などの外的要因によって起こったことです。これを継続して行えるかどうか。これまではそういうことができなかったのがジーコ監督ですね。チェコ相手の勝利という印象は彼にとっても大きいでしょうから、これで考えを変えてくれるといいのですが。

それではまた。

01:22 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(3)|

April 29, 2004

チェコ戦

日本代表が強豪チェコにがっぷり4つに戦い、勝利できたのはやはりうれしいですね。この試合の選手のがんばりは特筆ものでした。

日本側でポイントだったのは、「ここしばらくピッチにたっていない選手」が、今回はほとんどいなかったことが大きいですね。親善試合ということもあり、ケガ気味やコンディションの悪い選手は辞退をしており、これまで大きな問題だった「海外組固定」「コンディションの悪い選手を強行起用」自体が崩れていました。

もともと、国内組をベースにコンディションの良い海外組を起用するべきだ、本番たるアジア1次予選で、無理のある起用をするという方針が間違っている、というのが私たちの主張でしたから、今回はその「間違い」の部分が、選手の辞退などにより改善された事が大きかったわけです。

試合内容的には、格上を迎えた選手が精力的にプレスを敢行したこと、動き回りながらゲームを作っていく藤田や、玉田、後半では本山といった選手が(黄金の4人に代わり)起用されたこと、そして彼らがプレスからのボールを上手く引き出したこと、田中誠がジュビロでやっているように、なるべくラインを高く(少なくとも前半は)保つ3バックを統率したこと、などによって、なかなかよい「プレスからのショートカウンター」による攻撃ができていました。

非常に強いチェコに勝利したという結果は、素直に賞賛されるべきことと思います

しかし、代表監督の仕事は、一つの親善試合でよい試合を見せることではありません。

継続的に、一つの強化方針の下代表を強化して行き、そして結果を出すべき公式大会で結果を出すことが代表監督のミッションです。そして、ジーコ監督はこれまで(コンフェデ、東アジア選手権で)結果を出すことができていません。アジア1次予選ではグループトップですが、アジア予選は1次、2次がある長丁場であり、それをにらめば1次予選はあくまでも内容を見極める試合というべきでしょう。そしてそこでの試合内容もまた、非常に問題の多いものでした。そしてそれらすべての原因が、ジーコ監督のプロの代表監督としての能力、特に「チームマネージメント」の能力によるものなのです。

私はこれまで2年近く見てきたジーコ監督の能力に対する考えを、この一試合で変えることはありません。彼のチームマネージメント能力が変わらない限り、オマーン戦、シンガポール戦のような試合はまた繰り返されるし、それが2次予選、W杯本大会で出てしまう可能性は相当高いと考えるからです。私は変わらず、ジーコ監督の即刻の解任を求めます。

ただ、現実問題、このような快勝の後では解任も難しいと思いますが、少なくともそのムーブメントを継続し、声を大きくしていくことこそが、「日本代表を応援すること」だと私は現時点では考えています。イングランド遠征、アジアカップでの内容や結果を見守りつつ、しっかりと問題点の指摘をしていきたいと思います。

今日の試合で一つよかったのは、「国内組、海外組にこだわらず、やはりコンディションの良い選手を出すといい試合にできる」という当然のことを、ジーコ監督がようやく認識した可能性があることです。そういう点が改善されていくと、ジーコジャパンも良くなっていくと思うのですが、さて、ジーコ監督、次はどうするでしょうか。できれば、ジーコ監督のこの変化が続いてくれるといいのですが。

しかし、選手たちは本当に良く頑張りましたね。ここでつかんだ自信や感覚をいかして、これからもさらに成長していって欲しいです。そして、それを率いるのは彼らに良質の指導を施せる人物であって欲しいものです。

それではまた。

11:52 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(2)|

April 25, 2004

デジャ・ヴュ?

----久保--玉田----
------藤田------
三都主-遠藤--福西---西
--茶野--マコ--坪井--
------楢崎------

はい、予想通りです。いや、予想を外すほうが難しいのですが(笑)。

そしてやはり予想通り、「いい試合」でしたね。セットプレーで2失点の後は、藤田→本山の効果もあり、敵選手が安心したのか足が止まったこともあり、日本選手が「生き返って」、流れの中から2得点。最後は不運なPKから3-2とされてしまったのですが、いや、2得点するあたりの、選手一人一人のがんばりは、なかなかなものでしたよ。

久保はもともと、その類まれな身体能力を活かせばすごい選手だと言われ続けてきましたが、この試合の後半でも、そのスピードにハンガリーの選手はついてこれませんでしたね。あらためて貴重な戦力であることを自ら証明しました。本山も、スペースを見つける動き、走りこむ動き、トラップ、1対1の上手さなどで、完全に試合のリズムを変えましたね。

そういった「もともとわかっている選手」に加え、玉田も後半は(特に点を取られてから)素晴らしかった。ボールを引き出す動き、そこからの仕掛け、大男ゆえに(?)足元の弱いハンガリーのDFを手玉にとっていました。茶野、田中誠もよかったですね。カバーリング重視の3バックで、足元のテクニックのそれほどないハンガリーの選手を押さえ込めていました。

西は最初は良かったんですけどね。藤田も、福西も、やはり磐田組はコンディション的につらかったようです。福西の代わりに投入された三浦淳はよかったですね。敵の動きが落ちたこともあり、動き回りながらボールをつなぐ、本職のウイングのようなところへ飛び出していく彼のよさも出ていました。守備面では、ボランチとしてはちょっとなあ。しかしこの状況では仕方がないでしょう。

三都主は調子が悪そうでしたね。動きの思い切りも悪いし、パスもぶれている。1対1でも、持ってからしかけようとするとファウルで止められてしまいますし、やたらポルトガル語で怒られているし(笑)。

ところでこの試合を見ていて何か懐かしい気持ちがしませんでしたか?何かなあと考えてみたら、キリンカップでした。昔のキリンカップにそっくりでしたよ。ただしホームのハンガリーが、昔の日本で、今回訪れていった日本が、昔日本がキリンカップで招待した国、ということで。

メンバー落ちの招待された国に対し、敵がまだ目が覚めていない間はがつがつと当たってペースを握るホームチーム。そうこうするうちにセットプレーからホームチームが2得点。急に目を覚ました招待国に、ミスにつけこまれ、あるいは個人技で突破され、ホームチームは失点してしまう。最後がPKで結局3-2でホームチームの勝ち。昔のキリンカップの対戦国の、本国向けの放送でも解説者は「これは負けじゃないですよ」とか言っていたのかなあ(笑)。

まあそれぐらい、強化としてはあんまり評価するところのない試合でしたが、その分、普段出番のない選手のがんばりはうれしかったですね。

語るべきことは今日は以上ですかね。いやもう一つあった。玉田の談話、「グラウンドがぬかるんでいたので、後半はスパイクを変えたら、足元にボールがつくようになっていいゲームができた。」これはおもしろかったですね(笑)。いや何か他に良くないものを見たような気もするんだけど、忘れました。

それではまた。

11:40 PM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(5)|

April 20, 2004

チェコといえばビール

欧州遠征で対戦する予定の、チェコ代表が発表になりましたね。

GK
ペトル・チェフ
(Petr CECH) レンヌ(フランス) 82.5.20 197/87
ヤロミール・ブラゼク
(Jaromir BLAZEK) スパルタ・プラハ 72.12.29 188/82

DF
レネ・ボルフ  
(Rene BOLF)  バニク・オストラーバ 74.2.25 189/80
バクラフ・ドロブニー
(Vaclav DROBNY)  ストラスブール(フランス) 80.9.9 191/83
パベル・マレス
(Pavel MARES)  サンクトペテルブルク(ロシア) 76.1.18 185/77
ダビド・ロゼーナル
(David ROZEHNAL)  クラブ・ブルージュ(ベルギー) 80.7.5 191/79
トマス・ウイファルシ
(Tomas UJFALUSI)  ハンブルガーSV(ドイツ) 78.3.24 185/76
マレク・ヤンクロフスキー
(Marek JANKULOVSKI)  ウディネーゼ(イタリア) 77.5.9 182/77
マルティン・イラネク
(Martin JIRANEK)  レッジーナ(イタリア) 79.5.25 183/78

MF
カレル・ポボルスキー
(Karel POBORSKY)  スパルタ・プラハ 72.3.30 174/72
トマス・ガラセク
(Tomas GALASEK)  アヤックス(オランダ) 73.1.15 181/75
トマス・ロシツキー
(Tomas ROSICKY)  ボルシア・ドルトムント(ドイツ) 80.10.4 178/67
ロマン・ティーチ
(Roman TYCE) 1860ミュンヘン(ドイツ) 77.5.7 177/70
ウラジミール・スミチェル
(Vladimir SMICER)  リバプール(イングランド) 73.5.24 180/74
ステパン・バチョウセク
(Stepan VACHOUSEK)  マルセイユ(フランス) 79.7.26 185/80
パベル・ネドベド
(Pavel NEDVED)  ユベントス(イタリア) 72.8.30 177/70

FW
ミラン・バロス
(Milan BAROS)  リバプール(イングランド) 81.10.28 184/76
ヤン・コラー
(Jan KOLLER)  ボルシア・ドルトムント(ドイツ) 73.3.30 202/103
ウラティスラフ・ロクベンツ
(Vratislav LOKVENC)  カイザースラウテルン(ドイツ) 73.9.27 192/88
マレク・ハインツ
(Marek HEINZ)  バニク・オストラーバ 77.8.4 187/76

これはいわゆる、「マジ」というヤツですか?(笑)

このほぼベストメンバーがそのまま招集に応じるとすると(欧州リーグが佳境だからまだわからない)、さらにチェコのホーム(プラハ)であり、EUROの直前であるということを考えると、実に見ごたえのある試合になるかもしれませんね。ただチェコは親善試合ではテストをすることもあるので、そのへんがどうなるか。

最近のチェコ代表チームについて、ロシツキ、コラー、そしてブリュックナー監督が語っているコラムがありました。実に興味深いですね。どこかの国の・・・いやもうそれは言わない約束(笑)。

ブリュックナー監督は「こんなの(フォーメーション)は試合開始のホイッスル時の立ち方だけだ。」と言いながら、一応は4-1-4-1であるとしています。こんな感じですね。

――――――――――――コラー―――――――――――
――――――――――――――――――――――――――
シュミツェルネドヴェド――ロシツキーポボルスキー
――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――ガラセク――――――――――― 
――――――――――――――――――――――――――
ヤンクロフスキウィファルシ――ボルフ―――イラネク
――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――チェフ―――――――――――――

コラーの後ろから、ネドヴェド、ポボルスキー、シュミツェルたちがどんどん飛び出してくる。素晴らしい攻撃力を持つロシツキーはややそのカバーにまわる。中盤の底にはガラセク。これでEURO予選でオランダを3-1と下しています。

楽しみですね。是非手抜きをしないでぶつかってきて欲しいものです。選手たちには、これ以上ないいい経験となるでしょうね。監督にも、いい経験となって欲しいものですが・・・。

チェコビールでは、プルゼニュスキー・プラズドロイが有名だそうです。それではまた。

01:08 PM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(9)|

April 19, 2004

ようこそジーコジャパンへ

田中誠、茶野を追加召集

宮本と中澤の辞退を受けて、ジュビロ田中、ジェフ茶野が召集されました。
直前にジーコ監督がジェフvsアルビレックスを観戦されていて、茶野はそこで派手なシュートを決めましたが、それとは関係なくこれまでの観察の蓄積で、DF能力が評価されての召集であったと信じましょう。

それはともかく、これで、ハンガリー戦は普通に田中誠(22日のACL終了後にハンガリーへ向けて出発。合流して練習できるのは前日のみでしょうね)の先発となるような気がします。永田・・・_| ̄|○

----久保--玉田----
---藤田----本山---
----遠藤--福西----
三都主-田中誠-坪井--加地
------楢崎------

先発は、↑ということになりそうです。太字は前日合流の磐田組。サブは永田、茶野、西、三浦、土肥。

攻撃にかかりたい時に切れるカードは西一枚。FWのサブはなし。
ヤナギが合流できそうという話がありますが)
ハードスケジュールをこなし、前日のみの練習になりそうな磐田組の先発がおそらく3人、
藤田→西という交代はできますし、田中誠は怪我をしたら一応茶野が控えていますが、
ボランチの福西は怪我をしても、過労で90分もたなくても、
ピッチに立ち続けなくてはならないのでしょうか?
(試合に出ていない稲本の早期合流が、心のそこから待ち望まれることです)

これはいったい、真面目に仕事をしている代表監督の率いるチームなのか?

どうにも不思議な代表の遠征となりそうです。

ようこそジーコジャパンへ。このマンガが笑えなくなっているのは、本当に悲しいことです。

うーむ。

それではまた。

05:03 PM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(1)|

April 18, 2004

そしてだれもいなくなった

宮本、中沢が不参加 サッカー日本代表東欧遠征

うーむ、これはすごいことになってきましたね・・・。

もともと、24,25日に試合を抱える欧州組はいつ合流できるかわからない(きちんと試合をこなせばチェコ戦からになるはず)上に、横浜FMは、21日、磐田は22日にそれぞれ、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)を戦ってから、前々日、前日の合流となってしまう予定でした。それによって、ただでさえ、ハンガリー戦に間に合う選手が少ないところへ、この辞退劇です。「いったい誰が参加できるのか?」参加できる選手を数えたほうが早いという状態ですね。

GK
楢崎正剛(名古屋)
土肥洋一(FC東京)
川口能活(ノアシェラン)

DF
永田充(柏)
坪井慶介
三都主アレサンドロ(以上、浦和)
宮本恒靖(G大阪)
三浦淳宏(東京V)
加地亮(FC東京)
中澤佑二(横浜M)

MF
遠藤保仁(G大阪)
西紀寛
福西崇史
藤田俊哉(以上、磐田)
稲本潤一(フラム)
中田英寿(ボローニャ)
中村俊輔(レッジーナ)
小野伸二(フェイエノールト)

FW
高原直泰(ハンブルガーSV)
久保竜彦(横浜M)
柳沢敦(サンプドリア)

本山雅志(鹿島)
玉田圭司(柏)

太字が合流が遅れそうな選手(赤字は辞退した選手)なのですが、こうしてみると国内合宿では、楢崎、土肥、永田、坪井、三都主、三浦、加地、遠藤、本山、玉田の10人しかいないことになります。サビシー!(笑・・・えない)

さびしいだけならまだしも、宮本という押しもオサレもせぬDFリーダーを欠き、以前宮本不在の欧州遠征時に茂庭や坪井を引っ張って結果を出した中澤もいないとなると、これはDF陣が相当に不安ということになります。

常識的に考えると、これまでに招集されてジーコ監督の指導も受けてきた永田の先発ということになるのでしょうが、本当にそうなるかどうかというと、非常に疑問ですね。

以前の欧州遠征の時は、先に招集されていた松田の辞退を受けて永田が、その後手島の辞退を受けて茂庭が招集されたわけですが、この時も「先に招集された(=優先順位が高いはず?)」の永田ではなく、茂庭がチュニジア戦に先発しています。

それはもちろん、実際に練習を見てジーコ監督が下した判断だから、それ自体はとやかく言う必要はないのですが、ね。どうも永田は、試合の実績を見ても田中誠や鈴木のジュビロ勢や、鹿島の大岩をはじめとする、Jでしっかりと実績を積んだDFの選手たちを差し置いて、フル代表のピッチに立つことはないんじゃないかと思えるのです。

これから誰が追加招集されるか、そして実際にピッチに立つのは誰か、ここでもジーコ監督が何を考えているのかが、浮き彫りになりそうですね(もはや楽しみ、とはいえませんが)。

しかし、こういうことを含め、やはり今回の招集は不可解です。仮に欧州組が基本的にはハンガリー戦に参加できないとすると、

----久保--玉田----
---藤田----本山---
----遠藤--福西----
三都主-永田--坪井--加地
------楢崎------

という先発メンバーとなり、バックアップは土肥、西、三浦の3人だけとなります(今回の辞退が発生する「まえ」でも、これに永田と中澤が加わるだけ)。紅白戦ができないどころか、欧州に出発後、例えばボランチがひとり怪我したらその「代え」が一人も、(一人も、ですよ!)いないという中で試合をしなくてはならないのです。試合中に誰か足をつらせたらどうするんですか?

貴重な代表の強化試合がそんなことでいいのでしょうか????

もちろん、今回の宮本と中澤の辞退を受けて招集される選手は、ほぼ初代表となるでしょうし、初キャップとなるでしょう。そして、選手間の話し合いでできる連携に頼るジーコジャパンで、初めての組み合わせが、1日2日の練習でピッチ上に現出するのです。それも組織で守ることが極めて大事な、CBのコンビで、です。

これも、ジーコ監督がこれまでバックアップの育成を怠ってきたつけです。1年間固定されて強化されてきた森岡、秋田という選手たちを全とっかえし、また無断外出事件で選手を落とし、自分で自分の首を絞めてきたつけです。これが親善試合でまだ良かった。同じことが予選で起こったら、目も当てられません。

この危機管理という概念の欠如した、経験のおっそろしく浅い代表監督。湘南蹴鞠屋さんもおっしゃっておられますが、もう完全に限界なのではないでしょうか。

PS:タイトルはJ-KETでの、Kashimashiiさんの投稿のタイトルから触発されました、というよりいただきました m(_ _)m

それではまた。

11:51 PM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(0)|

April 15, 2004

東欧遠征メンバー

すでにまた話題の東欧遠征メンバーですが、私もこれを見てかなり驚きました。シンガポール戦の時の試合と、あまりにメンバーの変化がないではないですか。

というのは、21、22日にアジアCL(チャンピオンズリーグ)の試合があり、横浜Fマリノスと磐田の選手はそちらを優先すると聞いていたからです。しかし、よく考えてみると、ハンガリー戦は25日であり、アジアCLの試合を終えてから移動しても、何とか試合には間に合いそうです。なるほど。

これはつまり、ジーコ監督はそういった悪条件下でもこの選手たちで試合をするほうが、新しい選手をいくらか登用して選手層の厚みを生み出すことよりも重要だ、と考えたということになりますね。まあ、「シンガポール戦でサブだった選手のモチベーション維持は?」などと厳しく聞かれていたジーコさんですから、「欧州組の合流が難しそうなハンガリー戦では、これまでの国内サブ組で試合をして、彼らに経験を積ませたい」と考えることは、わからなくはありません。

あと一つ、これはジーコさん自身も意識しているかどうかはわからないのですが、「確かにジーコ監督のやり方で考えると、この方がいいかもしれない」という部分があります。

ご存知のように、ジーコ監督の方法論は「固定したメンバーで何試合もして、話し合いによって連携を作る」というものですね。しかし、コンフェデ杯からその後の親善試合を通じて、いったんできたはずの連携が、オマーン戦、シンガポール戦ではなかなか見られませんでした。

私はそれは、東アジア選手権や、今年の親善試合(マレーシア戦、イラク戦)で、チーム内に別の連携ができてしまったから、ではないかと考えています。そうすると、それ以前の連携についての記憶が薄れてしまう。

もしそうだとすると、この東欧遠征でも(こう言っちゃなんですが)、新たなメンバーを登用して(よけいな?)新たな連携を作りだすよりも、これまでのメンバーでこれまでの連携(少しはできていると仮定して)を深めていくほうが「ジーコ監督の方法論を前提とするなら」より良いのかもしれません。

問題はそれとコンディションのトレードオフの部分ですね。よい強化になることを望みたいものですが・・・。

ところで、「直感で選んだ」問題ですが、そんなに騒ぐほどのことじゃない(笑)と思います。これはせいぜい口が滑った、あるいは言葉の「あや」というものにしかすぎませんよ。その前後では、「私としては、この2試合を戦う上でのベストなメンバーを招集しました。」という普通のコメントもあるわけですし。

それよりこれは質問した人もちょっと意地悪というか、良くないぞ、と思います。「例の処分された8人のうち、久保だけが選ばれたのは久保だけがいいプレーをして他の選手がダメだからか?」そんなことは聞く必要がないことです。

だって、すでに条件は同じとなっている以上、久保以外の7人も他の何百人いるJリーガーと同じように、チーム構想に入っていれば選ばれ、そうでなければ外れる、というだけのことですから。「なんで外れたのか」というのは、する意味がない質問でしょう。「なぜ○○は選ばれない?とは聞かないのか」と言っていたのはトルシェでしたっけ。

しかし、普通じゃない強化法を取ると、普通じゃない遠征になるのですね(毒)。なんだか、ちょっとドキドキしてきました(笑)。そうそう、国内合宿に参加できるのは誰と誰ですか?あれ?意外に少ないぞ・・・ひいふうみい・・・あれれ?ドキドキが治まりません(笑)。

それではまた。

09:40 PM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(0)|

April 07, 2004

心配は尽きぬ

磐田と横浜、代表の東欧遠征、U-23のギリシャ遠征はアジアCL優先だそうです。

フル代表は藤田、福西、西、(久保?)、中澤、といったあたり。
U-23は前田、成岡、菊池、那須、坂田といったあたり。

フル代表は4月25日にハンガリーと、4月28日にチェコと対戦しますが、4月25日(日)は、国際Aマッチデーではなく、各国リーグが開催されます。つまり、ハンガリー戦は国内組のみで戦わなくてはならないわけです。

そこで藤田、福西、西、久保がいないのは痛いなあ。特にニュー(?)リーダーになり始めていた藤田がいないのは痛い。
それに、コラー(202センチ)のいるチェコと対戦する時に中澤がいないのも痛いなあ。まあ、今の固定されたDFラインで彼が使われるかは微妙なのだけれど。
ただ記事にあるように、アジアCLが終わったあとの合流は不可能ではないとは言えるので、誰か途中から、ということもあるかもしれないですが(すごく大変だと思うけど)。

うわー、U-23で那須がいないのも痛いなあ。影のDFリーダーは彼だったですものね。

でも確かにアジアCLも大事です。磐田も横浜も頑張ってください。

でもフル代表、ホント大丈夫なのかな?

シンガポール戦のスターティングメンバー

----柳沢--高原----
---中田----中村---
----遠藤--稲本----
三都主-宮本--坪井--加地
------楢崎------

ハンガリー戦では海外組が基本的に出られないと仮定して、それにプラス、キャバクラ組(苦笑)もいない、アジアCL組みもいないとして、今年に入ってから招集された選手で考えると

----黒部--玉田----
---○○----本山---
----遠藤--○○----
三都主-宮本--坪井--加地
------楢崎------

うーん、選手が足りない。では、キャバクラ組が信頼を回復して招集されたとすると

----黒部--玉田----
---小笠原---本山---
----遠藤--山田卓---
三都主-宮本--坪井--加地
------楢崎------

やっと何とかチームができました(笑)。しかし、紅白戦はどうするんでしょうね???特に中盤がつらい。

結構大変そうですよ、ハンガリー戦は。

10:26 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク | コメント | トラックバック(1)|