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April 23, 2008

ゲーム評: サッカー好きのための・・・

今回は少し毛色を変えて、TVゲームの話をしてみよう。本ブログの読者の方の中には、ゲームをされる方はどのくらいおられるだろうか?私はあまりしないのだが、世間のサッカーファンの中には、KONAMIのWinning Eleven、いわゆるウイイレというゲームにはまっている方も多いようだ。そういうゲームによって、世界のサッカー選手を覚えたり、フォーメーションに詳しくなったりという効果もありそうだが、私はこれまでどうもそこに入っていけなかった。私のサッカー好きの友人の中には、ウイイレに詳しくて上手いヤツも、もちろんいる。しかし、今から覚えるということは相当に後発になり、最初はまったく「かなわない」ことが目に見えている(笑)のも、始められない理由の一つだったりした。

しかし今回、任天堂のWiiで、リモコンで選手を指差して自由に動かすという、新しい操作感を持ったWinning Eleven PLAYMAKERが出た。私はなんとなくそのゲームのサイトを見に行って、衝撃に打たれた(大げさではなく)。「これはおもしろそうだ!」たまたま、Wii FitのためにすでにWiiは我が家にあった。私はさっそくアマゾンでWiiのウイイレをクリックしてしまったのだった。

いわゆるウイイレを傍で見ていると、事前にフォーメーションや戦術を徹底的に組み上げ、後はその時その時、ボールを持っている一人の選手をいかに上手く操作するか、という点で勝負が決まるように見える。詳しい友人に聞いてみてもそうなのだという。しかし、リンク先のサイトのトレーニングムービーを見ればわかるように、Wiiのウイイレはまったく違う。ボールを持っている選手もある程度は操作するが、それ以外の、ボールを持っていない選手をWiiのコントローラーでポイントし、動かしていくことが非常に需要になってくる。

Dsc_0020と書くと、なんだか難しそうに感じると思うのだが、これがまったくそんなことはなく、ほぼ直感的に、やりたいようにプレーできる。なぜこんな風にできるのか、と考えていたら、答えを教えてくれた人がいた。SoccerCastでも話したのだが、先日KONAMIさんに行って、広報の方に少しお話を聞いてきた。そのときに出た言葉が、まさになるほど、と思えることだったのだ。それは、「これまでのウイイレは、実際にサッカーをしている人、あるいはよく見ている人が、必ずしも上手いというゲームではなかった。が、このゲームは、そういう人の方が上手くプレーできるゲームだろう」という言葉だった。「なるほど!」

プレーしてみると、あるいは他人がプレーしているのを見てもよくわかるのだが、まさに本当のサッカーを「スタジアムで」見ている感覚と同じなのだ。スタジアムでは、多くの人が「そこでなんで走らないかな!」とか、「いま右空いてたじゃんか!」とか、「ピッチ上の選手よりも広く見えているがゆえにたまる不満」をぶちまけつつ見ているものだ。このゲームは、まさにそういう時に、自分の思うとおりに選手を動かせたら、という感覚とものすごく近いのだ。

これは、TVで試合を見る感覚とは相当に違う。スタジアムで、チーム全体を俯瞰してみる癖がついている時の見方とかなり近い。そして、そういう経験を積んでいる人ほど、このゲームになじむのは早そうだ。ポイントして動かすこと自体にはちょっとしたコツがいるが、それも大したことではない。自転車に乗るよりも簡単なコツだ。そして慣れてしまえば、試合を見ていて感じるあの不満を、ピッチ上で解消することができるのだ。これはサッカー好きの人こそが、本当に楽しめるゲームだと思う。

少し前だが、サポティスタで、「Wiiイレで変わるサッカーの見方」という記事があり、2ちゃんねるのスレッドの紹介があった(Wiiイレ=Winning Eleven PLAYMAKERのこと)。そこには、「しかしWiiイレやって、サッカー中継の見方が変わったな。無意識にボール以外のところを見てしまうw」というものに代表される意見が書き込まれている。私もこれにはまったく同感なのだ。Wiiイレをしていると、ボールを持った選手から目を離し、前線やサイドの敵選手の配置を見て、そこのスペースを見出すように、自然となってしまう。スタジアムに行っても、その癖が抜けない。

そしてさらには、敵がこういう配置の時にはこうパスをまわすとここが空いてくる、とか、この選手とこの選手がこうフリーランすると空いてくる、とかも、次第にわかるようになってくる。もちろん実際にはゲームのようにうまくは行かないのだろうが、それでもやはり、いかにスペースを作ることが大切か、そのためにはいかにフリーランが大切かが、身にしみてわかってくる。もともとオシム監督のサッカーを信奉し、「ボールのないところでの動き」が好きな私などにとっては、まさに格好のゲームとの出会いということができた。

サッカーは本来的に、本当の意味での「チームゲーム」なのだと思う。野球はやはり、9人でやるとは言え「1対1」の連続なのだろうが、サッカーは違う。1対1が、2対1にも3対1にも、またその逆にもできる。それがサッカーにおいて「連動すること」が本当に大事な理由なのだろう。このゲームは、そういうサッカーを表現するための手法に、大きな大きな一石を投じた、価値のあるゲームだと思う。サッカー好きの人、そしてオシム監督のサッカーが好きな人に、ぜひやってみて欲しいゲームである。

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さて、私も参加しているSoccerCastでは、KONAMIさんの好意をえて、このゲームを3名の方にプレゼントする企画を実施中です。以下のメールアドレスまで、お名前(ハンドルネームで可です)を書いて、お申し込みください。

soccercastwii@gmail.com

締め切りは4月末日までということです。この機会に「サッカーファンのためのサッカーゲーム」Wiiのウイイレを体験してみませんか?

それではまた。

07:20 PM [サッカー] | 固定リンク

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