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January 08, 2005

高校選手権準決勝

■国見の最大の敵は、風?(笑)

logohighschool2高校選手権準決勝は、国見vs鹿実という九州対決となりました。

試合前の予想としては、国見の強さに鹿実がどう対抗するか、というものだったと思いますが、試合は立ち上がりからそれを覆す展開となります。

前半、国見は逆風で、いつものサイドにロングボールを送り込んで基点を作るプレーが上手く行きません。ロングボールが途中で失速しちゃうんですね。それプラス、鹿実のディフェンスラインを岩下君がうまくラインコントロールして、スペースを作らせない。「最大の敵は風ではなく、巧妙な鹿実DFラインだった」と言うべきですね。前半はそれで国見は苦労していました。

逆に、鹿実は国見のお株を奪うようなロングボールを左右スペースに送り込む。バランスがいいので、そこからのこぼれも拾えていく。国見のマンマークディフェンスは、2列目3列目から連動して攻撃されて混乱していましたね。そうして鹿実は、前半の前半、相当国見を自陣に押し込んでいました。国見は忠実にセーフティーなクリヤーを心がけるのですが、そこから鹿実はロングスローを山のように飛ばす(笑)。

そうこうしているうちに、西岡君がこぼれだまをゴール前に送り込んだクロスが、風に乗ってそのまま国見ゴールへ飛び込んでしまう。キーパーは戻りながら手を伸ばしたんだけど、跳ね返せなかった。鹿実先制

その後一瞬流れが国見ペースになるんだけど、またすぐに取り戻される。そしてそれまでと同じような展開に。前半終了間際、国見はテクニックのある本吉君を入れる。何とか中盤で基点を作ろうという意図でしょうね。

後半、サイドが変わって、風上に立つ国見。ところが、本吉君を入れたことがここで効果を発揮してしまい、後半になってもいつものロングボールよりも中盤を経由した戦いを選択してしまいます。そうではないんだ、ということでしょうか、「ハーフウェーラインあたりからでもロングクロスを入れろ」と国見選手に指示が出たようです。しかし、なかなかそれもできていかない。時間とともに、確かに攻めの圧力は増していくんだけど、岩下君を中心にあわてずしっかりと守る鹿実。

鹿実は、山下君と栫君、坪井君のコンビから、特に栫君がしばしばチャンスを迎える。後半でGKとの1対1が2、3回ありましたね。どうにも決められなかったですが。しかし、その栫君の決定的チャンスから迎えたCK、そこからのこぼれをボランチ赤尾君が見事なミドルを決めて(DFに当たりましたが)、2点目

国見は「利き足は頭」という中筋君を入れてロングクロスからの攻撃をさらに強化しようとしますが、これもなかなか機能しない。さらに、GKにキックがいいという菅君をいれ、FKのシーンでは彼が蹴ったりもしたのですが、それも功を奏さず試合終了。

国見は決勝進出ならず、鹿実のバランスのよさが目立ったゲームでした。岩下君のコントロールするDFラインだけではなく、ボランチやアウトサイドのポジション取りもよかったですね。DFラインがボールをクリヤーするたびに、アナウンサーの「また岩下だ」という声が印象に残りました(笑)。


■テクニック・ポゼッション・ミラーゲーム?

kokuritu第2試合は星稜vs市船、第1試合とはうって変わってグラウンダーのパスを足元でつなぐサッカーの応酬になりました。まるでチャンピオンシップと天皇杯決勝の対比みたい?(笑)どちらのチームもよくコントロールされた4バックで組織的に守備をして、そこからテクニックを生かして攻めていくという点でよく似ていました。

序盤、星稜がロングスローからこぼれだまをシュート、それをエリア内で受けてまたシュート、というプレーで早々に得点をしてしまいます。市船DFの死角から現れた田宮君は見事でした。

そこからペースの奪い合いになりますが、序盤は星稜ペースかな。そこからあせらず落ち着いてペースをつかみにかかる市船。次第に市船の守備が星稜の攻撃を上回るようになって、市船の左サイドに基点ができ、そこから右へ流したボールが小山君に。うまく横へ切り替えしてシュートコースを開いてゴール

前半は1-1とはいえ、市船優位で終了ですね。

ただ、第1試合と比べると全体に展開がやや小さかったように思いました。それと市船の、自陣でつなぐときのショートパスのスピードがえらく遅いのが気になりましたね。受ける選手のトラップミスを気遣ってなんだろうけど、ちょっとどうでしょうか。むしろ敵に狙われやすく思えます。そういう意味では、同じテクニック派でも、星稜のほうが力強さやスペースへの意識を感じさせてくれました。

後半も市船ペースに思えました。星稜の本田君はゴール近くでは消されていて、下がり目から何度かいい「組み立ての第一歩」のパスを出すのですが、違いを作り出せる選手はゴール前にいたほうがよかったか。なかなか攻撃が展開していかない。

そんななか、足のものすごく速い白山君が市船に投入されます。星稜のDFラインの背後へのスルーパス、遅れてスタートした白山君があれよあれよとDFを追い抜いてGKと1vs1、それを冷静に決めてしまいます。これはちょっとすごいゴールでした。これで2-1と市船が逆転

そのまま時間が過ぎていく中、星稜は最後の攻めに出ました。橋本君がドリブルで強引に仕掛けていく、本田君がエリアの中でテクニックを発揮する。あわやPK、というシーンもありましたが、なかなかその攻めが点に結びつかない。しかし、この辺の攻めの大きさ、迫力、技術は私には今回の市船よりも魅力的に見えました。まあ判官びいきかもしれませんが(笑)。

しかし、後半ロスタイム、最後のワンプレーとなるだろう星稜のCK、選手全員が市船ペナルティエリア内へ。ファーまでするすると抜けていったボールを大畑君6がトラップ、冷静なシュートがゴールに吸い込まれました。もうホントにホントに最後の瞬間。市船がボールをセットし、キックオフした瞬間にホイッスル、タイムアップ。

そこからPK戦で、4-5で市船の勝利でした。しかし、PK戦の途中、5人目まで終了したところで中継を打ち切るTV局には、日本全国のTVの前で怒りの声が上がったことでしょう。各局とのバランスで致し方ないことかもしれませんが、十分に予想できることなのですから、事前にもっと調整をしておいてほしいものです。

準決勝は両試合とも、「かみ合う」チームとの対戦となって、しかもどちらにも意地や夢があり、熱く、とても見ごたえのあるゲームとなりました。

決勝は鹿実vs市船。ともに伝統校、しかしスタイルはけっこう違いそうで、これも楽しみですね。

それではまた。

04:53 PM [サッカー] | 固定リンク

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観て来ました。なかなか面白かったです。幻のPKも良かったですよ。 続きを読む

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