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September 09, 2004

コルカタでの勝利

やりましたね!これでアジア1次予選突破が大きく近づきました。選手、監督、関係者の皆さんお疲れさまでした。

4-0は大きいですね。

オマーン戦引き分け以上でオッケーになりました。これは有利です。オマーンはシンガポールに2-0で、アウェーとは言え、アジアカップで見せたような破壊力は見せることができていないようですしね。

日本は、アジアカップでの勝利の原動力となった、個人能力、セットプレー、カバーを重視した守備、そして落ち着き、といったあたりが、この試合でも有効に機能しましたね(まあ、カバーを重視した守備が必要になったのは数えるほどでしたが)。個人能力ではやはりインドを圧倒していましたし、引いた敵から得点するにはやはりセットプレーが重要になってきます。

ただ、日本の前半は、得点できないことでちょっと落ち着きを失っていたでしょうか?次第にミスも増えていったような印象もあります。10万人のアウェーの雰囲気や、スタジアムそのほかの環境、粘土質のピッチの滑りやすさなどもあるでしょうが、ひとつの大きな原因は「ゲームプランのたて違い」ではないか、と私は思います。

前半の日本は、DFラインからロングボールをサイドへ振る、前方のFWの頭めがけて送る、サイドからはアーリークロスで、などという「省エネ、パワープレイ」を、「フィジカルで勝てる敵を相手にしての、効率よく得点するための手段」として、選択していたように思いました。

それが逆効果で、(前半は)すばらしく集中して体を張ったインドのディフェンスにてこずった、というところででしょう。小野の枠に行っているダイレクトのミドルシュートがインドDFに阻まれること。インドDFのボールから目を放さない集中力はすごかったですね(前半は)。イギリス人のスティーブン・コンスタンチン監督は、環境のよくないなかで、なかなか頑張った仕事をしていましたようです(余談ですが、このインタビューかなり面白いです)。

後半は、たぶん「もっとつないで行け」という指示が出たのではないでしょうか?前半とはかなり変わって、ショートパスの連鎖が出てきました。こうなると、本山の良さも生きていきますね。チームとしても、ゴール近くでのファウルを得たり(→小野のFK)、ペナルティエリア前にポイントを作って崩してフリーを作って得点(福西)などというシーンが増えてきたのは、このようにシフトチェンジしたことによるものではないかと思います。

ところで、「前回は直前合流でよくなかった。今回は反省し日本合宿から欧州組を呼んだ」という記事ですが、これはちょっと微妙ですね(笑)。というのは、いくら反省してもできる時とできない時があるからです。

ちょっと復習しておきましょう。今回のアジア予選はFIFAの定める「国際Aマッチデー」にとびとびに行われます。実は「国際Aマッチデー」には2種類あって、

オマーン戦やシンガポール戦は、Fixed dates for Friendly matches(親善試合用Aマッチデー)
今回のインド戦は、Fixed dates for Official Competition matches(公式試合用Aマッチデー)

なんですね。前者は試合の2日前からしか選手の拘束ができず、そのために海外組みの直前合流という事態になったわけです。今回は、公式試合用ですから、9月4日、5日もリーグ戦が休みで、そのために早く合流することができたのです。「反省したから早く呼んだ」というよりは、このレギュレーションの違いで早く「呼べた」という方が正しいでしょう。

次回のオマーン戦も、Fixed dates for Official Competition matchesです。今回と同じように準備を整えて迎えることができます。ゆるんではいけないけれども、心配しすぎることなく、試合を迎えられますね。

来年の最終予選では、また直前合流しかできない「親善試合用Aマッチデー」に試合をしなければならなくなる可能性が高い。そういう時のために、チーム・マネージメントが重要になってくるわけです。今年のはじめに問題になったのはその部分で、時間の取れている今はあまり表面化しないのですが、来年へ向けては向上しておいて欲しいところです。

いずれにしても、今日の結果はよかったですね。ところで、今日行われたU-17の方は、残念な結果に終わったようですが、最後にいい試合をして見せてくれたとのことなので、深夜の録画放送で彼らの戦いぶりを見届けたいと思います。

それではまた。

(アジアカップ総括や、五輪総括は、遅くなっておりますがまだ続けますので・笑)

追記:台風18号はすさまじい風でしたね。被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。

01:11 AM [ジーコジャパン・1次予選] | 固定リンク

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