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July 07, 2004

久保のケース

久保に関しても、怪我の状態を直接見て確かめたい、場合によっては帯同しながら治療、回復具合によってはアジアカップでは起用したい、というのは、間違った考えとは思いません(それを表明する時に、横浜Fマリノスのスタッフを信用していないかのような印象を与える発言をしてしまったのは、マイナスだと思いますが)。

もちろん、「親善試合であるキリンカップで強行起用し、結果アジアカップに出場できないほど悪化させる」などということがあった場合には、そのマネージメント能力が厳しく問われることとなるでしょうが、今はそうなってはいないので、その点を非難するには当たらないと思います。

ただ、メンバー発表記者会見で、コンディションや怪我の状態の把握に関して、あくまでも「本人の言葉」を重視する考えを示していたのが、「あいかわらずだな」と思えて私は心配です。ドクターと本人の言葉を最重要視し、あまり「ジーコ監督の目から見て動けているか」という視点が見えてこない。

当然ながら、代表のユニホームを着てピッチに立ちゲームを戦う選手として送り出す際に、私はけがをして十分に戦える状態にない選手を送り出すことは絶対にありません。(メンバー発表記者会見・ジーコ監督)

これを読んで私は、「ああ、この人は『風邪をひいて十分に戦える状態にない選手を送り出してしまった』と言う『自覚』『反省』がないのだな」と愕然としました。怪我と風邪の違いこそあれ、その際も、ドクターと本人の言葉を最重要視し、ピッチに送り出しましたね。今後も同じことをするのでしょう。私は「チーム・ジーコ」の機能性を今ひとつ信用できないのですが、こういう点もその理由の一つになっています。

オフト監督が修めたオランダのカリキュラムでもそうですが、近代的なコーチ育成カリキュラムには、多くの場合医学の知識がかなり含まれるようです。完全にマスターなんかしなくてもいいですが、そういう予備知識は、監督にとってなるべく持っていて欲しいもののひとつですね。

キリンカップ、アジアカップを通じて、満足に戦える状態にない選手がピッチに立たないで済むことを、怪我を悪化させる選手が出ないことを、そして、「オマーン戦後には選手が入院してしまった」のと同じようなことが、起こらないように祈るばかりです。

******

その後、御存知のように広島での面談によって、久保はキリンカップ、アジアカップを免除されたようです。とりあえず、危険な状態の久保を代表スタッフが見ながら大会に帯同する、という、私から見ると非常に怖い事態は避けられました。ちょっと胸をなでおろしています(笑)。

ただ、現代表にも、楢崎、宮本をはじめ、怪我持ちだったり、怪我あがりだったりという選手が複数いますので、その辺は本当にきちんとケア、マネジメントして欲しいものだと思います。

それではまた。

03:23 PM [ジーコジャパン・考察] | 固定リンク

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完全にツールモードになってしまっているのと、ジーコジャパンかなりどうでも良くなってきているのでスルーしようかと思いましたが、ケットさんも指摘していますが、僕は怪... 続きを読む

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