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May 03, 2004
細かいけど
次期監督についてに対して、KINDさんから下書きと言う形の返答をいただきました。これに対してさらにレス(笑)して見たいと思います。非常に長いものになることが予想されますので、興味ない方はスルーをお願いします(笑)。
まず最初に、「分習法」についての私の質問により、「私のあげた監督たちは分習法タイプだが、時間はかからない」ということを私が主張しているという誤解をさせたかもしれませんが、そうではありません。
「トルシェタイプの分習法でチーム作りを進めるタイプは、1年では自分の哲学を浸透させるのはムリ」
とKINDさんは書いたけれども、これは本当なのか、このように言うのは妥当なのか、と聞いているだけです。それと「私の書いた候補達は時間がかかるか否か」とは切り離して考えてください。私のあげた候補達が分習法タイプかどうか、ということになりますし、そもそも「分習法タイプ」という定義そのものに対して疑問を投げかけているわけですから。
>A)トルシェが「分習法」で進めるタイプって、ホント?ゴタケさんが言ってるだけじゃない?(ケット・シー)
トルシエの指導法は(中略)かなりの細部で詰めなければいけないことが沢山あるし、
それを「分習法」と呼ぶのは適当なのでしょうか?
「そういうタイプ」とKINDさんは言うが、他の監督でそういうタイプとは誰か?
だからこそトルシエは沢山の合宿を要求していた。
トルシェはいつだってたくさんの要求をしてきたし(笑)、それは分習法タイプだからなのか?
むしろ彼の要求は「国際カレンダーに合わせるべき」という部分が大きかった。
合宿を要求するのは、イコール分習法タイプと言う証明にはならない。
「トルシェのような分習法で進めるタイプは時間がかかる」のであれば
「それとは違うタイプは時間がかからない」ということがKINDさんの論理のはず。
で、それは誰?
その人はたくさんの合宿を要求しないのか?ということ。
>B) そういうタイプって時間がかかるってホント?(参照:U-23アルゼンチン戦)そうでないタイプとホントに違うの?(ケット・シー)
そう考えたとき、ケット氏の挙げたメンツを監督候補にすれば「時間が必要」になるのは当然ではないかと思う。
ここで最初にあげたように、ちょっと論理が錯綜している。
私が聞いているのは「そういう(分習法)タイプは時間が必要」ということがホントかどうか?ということ。
KINDさんが「そういうタイプは時間が必要」と書くからには「そうでないタイプはそれほど時間は必要ではない」ということを言っているのだろう?
その両者の差「分習法タイプとそうでないタイプの差」はどれぐらいなのかを聞いているの。
ケット氏の挙げるメンツで「時間がかからない」と考えられるかが疑問に思う。
そんなことは一言も言っていなくて、まず「分習法タイプは時間がかかる」という言葉の真偽を問うているの。
これはホントなのか?
だいたい、メツやギネシュ、アルディレスやオシムは「分習法」タイプなのかどうか?(笑)
>C)南アフリカでは、「チーム作り」が上手く行かなくて、哲学が浸透しなかったのが問題だったの?(いや私は詳しくないので)(ケット・シー)
これについては「情熱」からの参照(手元に本がないので…)になるが、(中略)
「チーム作りに失敗した」といわざるをえないだろう。
そういう事情を下敷きにすれば、やはりトルシエのような戦術家肌の監督が十全に仕事をするためにはある程度の時間が必要なのだと思わざるを得ない。
これが「分習法タイプだから」起ったことなのかどうかを聞いているんですけどね。そしてKINDさんの書いていることはほとんどがモチベーション・コントロールの範疇のことで、それは「分習法タイプかどうか」とは関係ないだろう。(ところで「3ヶ月で私の哲学を理解させるにはこれしかなかった」って何ページに書いてありますか?)「南アフリカでは、分習法タイプだから戦術の浸透が上手く行かなくて失敗した」と言えるだけの情報は私は持っていない。だいたい一つしか強化試合を組めないのでは、分習法タイプじゃなくたって難しいではないか(笑)。
ただし、ここまでの話は、KINDさんの「トルシェタイプの分習法でチーム作りを進めるタイプは、1年では自分の哲学を浸透させるのはムリ」という論考の真偽を問うているのであって、「私が上げた監督たちは時間がかからない」ということを主張しているのではない。何度も言うけど、誤解なきよう(笑)。
私が上げた監督たちも時間を必要とする監督はいよう。だからこそ、「次の監督に時間を与えるためにも早期の解任を」と言っているのだ。しかし、招集の難しい海外組を擁しながらも、アフリカネーションズカップで優勝してみせたルメールの例もあるし、同じような状況で戦術徹底型のビエルサ監督も、予選では好成績をあげていた(興味深いのは、彼は「合宿の時間を与えられた」本大会では成績を落としてしまっているところ・笑)。どういうタイプがどのくらい時間を必要とするのか、という点に関しては「それぞれの監督による」としか言えない。それは監督の実績を精査するしかないだろう。
ところで
4.その人材に「時間を与える」というが、「時間が必要」な人材では間に合わないのではないだろうか?
これについて補足の返答をしておくと、「それは程度問題だ」ということ。例えば1次予選終了後の人選となれば、これはもう相当に絞られてくるだろう。長くて2、3週間の合宿、2、3回の親善試合しかないからだ。それで仕事のできる監督は非常に少ない。逆に、「今」ならば、キリンカップ、アジアカップ前の長期の合宿、アジアカップ、時間の取れるオフィシャルデーでの1次予選、アルゼンチン戦、ドイツ戦があり、現時点ではかなり候補の幅を広げることができるだろう、ということだ。
いくらBLOGとはいえいくらなんでも長くなるので(笑)、いったん切ります。
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コメント
すいません、せっかく書いていただいたことなんですが、
枝葉末節の議論を中心に据えられている感覚です。
「解任後のグランドデザインはないのか?」という話なのに、
なぜ分習法云々の話を先に持ってくるのかが分からない。
そちらに触れるより先に「グランドデザインはある、これこれこうだ」と簡潔に触れることは可能なはず。
こちらについてレスさせて頂くとしたら、順序からいけばそちらのほうが先ではないかと。
さらに、
>だいたい、メツやギネシュ、アルディレスやオシムは「分習法」タイプなのかどうか?(笑)
「彼らが分習法」であるかどうか、んなことは一言も書いていなくて、「諸々の事情を考慮すればどう考えても時間かかるんじゃないの」としか書いておりません。
ケットさんの挙げた候補者は「現実離れしたものが多いんじゃないの?」ということを改めて申し述べます。
投稿者: KIND (May 3, 2004, 12:29:23 PM)
いつもそうなんだけどね、「自分が中心にしたいテーマで話してもらいたがる」のは悪いくせだと思うよ(笑)。
「トルシエタイプの分習法でチーム作りを進めるタイプは自分の哲学を浸透させるのはムリ。」
と書いてしまったのはKINDさんで、それは脇が甘い発言だと思う。
間違っていないと言うなら、それについてはきちんと証明して欲しいな。
中心にしたいテーマの部分はこれから書くから(笑)。
投稿者: ケット・シー (May 3, 2004, 12:42:41 PM)
いつもそう思うんですけどね、「こちらの質問に答えないで枝葉末節を中心に据える」のは、レトリックの基本であるとはいえあまり誠実ではないと思いますよ。
「自分の話して欲しいことを中心に据えたがる」って当たり前じゃん、最初から1つのテーマしか話していないのにわき道にそらされたんじゃそういう反応になるさ。
それに
>「トルシエタイプの分習法でチーム作りを進めるタイプは自分の哲学を浸透させるのはムリ。」
ではなく、
>だって1年弱よ、最終予選まで。いまの時点で。1年で仕上げるのってかなり大変。合宿期間が取れないのはジーコと同じなんだし、トルシエタイプの分習法でチーム作りを進めるタイプは自分の哲学を浸透させるのはムリ。
という正しい引用をください。「1年」です。
なんつーか、現実に即した話よりもトルシエ話のほうに話をそらすというのはなんだかなあ。本当に「日本サッカーのことを考える」なら、どちらが優先すべき話題か明らかだと思うんですけど。
まあ、もういいですよ。ケット・シーさんは解任後のグランドデザインを積み上げる話は「興味がない」んですよね。興味がないと仰る方に強制する類の話ではないと思うし。
「ケット・シーさんは解任後のグランドデザインには興味がない」ということでこの話は終わりにしても構わんです。ただ、同様にKINDは「トルシエタイプの分習法をする監督では時間がかかる」ということを「解任後のグランドデザイン」話に優先して話すという枝葉末節の議論に参加するのは「興味がありません」としますので悪しからず。
投稿者: KIND (May 3, 2004, 12:53:58 PM)
>いつもそう思うんですけどね、「こちらの質問に答えないで枝葉末節を中心に据える」のは、レトリックの基本であるとはいえあまり誠実ではないと思いますよ。
これから書くって言ってるのに(笑)。
最初の質問には答えたし。
そこででた疑問を問うていて、返答が的外れだから再質問しているだけだよ。
話を逸らしているわけでもない。
一度言ってしまったことだからなあ。
ちゃんと証明して欲しかった。
続きはそろそろアップします。
投稿者: ケット・シー (May 3, 2004, 12:57:32 PM)
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