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April 29, 2004
チェコ戦
日本代表が強豪チェコにがっぷり4つに戦い、勝利できたのはやはりうれしいですね。この試合の選手のがんばりは特筆ものでした。
日本側でポイントだったのは、「ここしばらくピッチにたっていない選手」が、今回はほとんどいなかったことが大きいですね。親善試合ということもあり、ケガ気味やコンディションの悪い選手は辞退をしており、これまで大きな問題だった「海外組固定」「コンディションの悪い選手を強行起用」自体が崩れていました。
もともと、国内組をベースにコンディションの良い海外組を起用するべきだ、本番たるアジア1次予選で、無理のある起用をするという方針が間違っている、というのが私たちの主張でしたから、今回はその「間違い」の部分が、選手の辞退などにより改善された事が大きかったわけです。
試合内容的には、格上を迎えた選手が精力的にプレスを敢行したこと、動き回りながらゲームを作っていく藤田や、玉田、後半では本山といった選手が(黄金の4人に代わり)起用されたこと、そして彼らがプレスからのボールを上手く引き出したこと、田中誠がジュビロでやっているように、なるべくラインを高く(少なくとも前半は)保つ3バックを統率したこと、などによって、なかなかよい「プレスからのショートカウンター」による攻撃ができていました。
非常に強いチェコに勝利したという結果は、素直に賞賛されるべきことと思います。
しかし、代表監督の仕事は、一つの親善試合でよい試合を見せることではありません。
継続的に、一つの強化方針の下代表を強化して行き、そして結果を出すべき公式大会で結果を出すことが代表監督のミッションです。そして、ジーコ監督はこれまで(コンフェデ、東アジア選手権で)結果を出すことができていません。アジア1次予選ではグループトップですが、アジア予選は1次、2次がある長丁場であり、それをにらめば1次予選はあくまでも内容を見極める試合というべきでしょう。そしてそこでの試合内容もまた、非常に問題の多いものでした。そしてそれらすべての原因が、ジーコ監督のプロの代表監督としての能力、特に「チームマネージメント」の能力によるものなのです。
私はこれまで2年近く見てきたジーコ監督の能力に対する考えを、この一試合で変えることはありません。彼のチームマネージメント能力が変わらない限り、オマーン戦、シンガポール戦のような試合はまた繰り返されるし、それが2次予選、W杯本大会で出てしまう可能性は相当高いと考えるからです。私は変わらず、ジーコ監督の即刻の解任を求めます。
ただ、現実問題、このような快勝の後では解任も難しいと思いますが、少なくともそのムーブメントを継続し、声を大きくしていくことこそが、「日本代表を応援すること」だと私は現時点では考えています。イングランド遠征、アジアカップでの内容や結果を見守りつつ、しっかりと問題点の指摘をしていきたいと思います。
今日の試合で一つよかったのは、「国内組、海外組にこだわらず、やはりコンディションの良い選手を出すといい試合にできる」という当然のことを、ジーコ監督がようやく認識した可能性があることです。そういう点が改善されていくと、ジーコジャパンも良くなっていくと思うのですが、さて、ジーコ監督、次はどうするでしょうか。できれば、ジーコ監督のこの変化が続いてくれるといいのですが。
しかし、選手たちは本当に良く頑張りましたね。ここでつかんだ自信や感覚をいかして、これからもさらに成長していって欲しいです。そして、それを率いるのは彼らに良質の指導を施せる人物であって欲しいものです。
それではまた。
11:52 AM [ジーコジャパン・親善試合] | 固定リンク
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